たまたま Amazonプライムビデオでおすすめに出ていて、また観たくなったので観る事にした「南極料理人」
何か大きな事件が起こるでもなく話が急展開するでもなく、ただひたすらにご飯を食べる。
いかに食べる事が重要なのかを教えてくれる作品。
食べるという事は生きるという事。なにかあっても温かい食事をする事で元気が出てくる。
生きる上で無くてはならない大切なもの。
皆で食卓を囲むのもいいなあと思わせてくれました。
ただ全体を通して思ったのは男子寮の寮生活ってこんな感じなんだろうなあという馬鹿みたいにはしゃいでる大人の男たち。
思いつきで伊勢海老をエビフライで食べたいと言ったり、時にはパンツ一丁で極寒のなか外ではしゃいだり、夜中こっそりラーメンを盗み食いしたり。
少しの軋轢はあるのものの、そこは8人運命共同体と解っているのか次のシーンではちゃんとご飯をみんなで食べてたりします。
おそらくストレスや人間関係の対処が上手い人たちなのか、相性が良いのかは判りませんが大きな仲違いが起きないのは観ていて安心します。
ここまで読んでくださった方はお判りでしょうが、この作品は悪く言えば「何も起きません」
そしてそこが良さでもあります。南極という非日常の中で生活する過酷さ。それを何とかただの日常にするためには何が必要なのか。どう付き合っていくのかを教えてくれる作品です。
なので刺激が欲しい人には全くもってお勧めできません。
ただただ食事シーンを観ても全然飽きないという方は向いていると思います。
食事シーンではみんな凄く美味しそうに食べます。がつがつ食べたり。もくもくと食べたり。
そして自分的に良いなーと思ったのが、キャラ一人一人の食べ方に違いがある事です。
ご飯の上に何でものせてばくばく食べる人や何か足りないと首をかしげてすぐに味変する人。
食べるのにも個性はありますからそこをちゃんと描写されているのが良かったです。
作ってるシーンも凄く美味しそうに作ってるので思わずよだれが出そうになった。
たまに無茶苦茶なものを作ってたりするのもアホな男ならではだなあと。
あと観る年齢や境遇によって観方が若干変わってくるかもしれません。
恋人と遠距離恋愛になってしまった大学生。
妻と子を置いて南極に来ることになった料理人。
意外と感情移入できる部分がちらほらあったりするのも南極で生活するという解らないものに対しての親近感を湧かせる要素かもしれません。
そして俳優陣が好きな俳優ばかりなのも観ていて飽きない要素です。
堺雅人の時折みせる何を考えてるのかわからないきょとんとした顔。
少し取っつきにくそうなのにアドリブなのか判らないけど、小言でボケたり突っ込んだりする生瀬勝久。
全員が対応力が良さそうな人達ばかりで本当に自然に生活している様を観ているようにさせてくれるいい俳優揃いです。
欲を言うならば南極に何をしに来たかがほぼ説明されてなかったのでそこが知りたいと思いましたが、あえて説明しない事でご飯というもののテーマをぼかすことなく描写できているのかなと勉強になりました。
ハリウッド映画とかなら猛吹雪で停電したりドアが吹っ飛んだりすること間違いなしです(笑)
ホントにまったりとした雰囲気を味わえる作品ですので、日曜日の午後にぼーっと家族揃ってみるのには丁度いい作品だと思います。
Amazonプライムに入れば月額500で観れます。
懐かしの作品から今話題の作品まで多数そろえていますので1ヶ月で何本か観れば元は取れると思います。
今なら30日間無料で試すことが出来ますので是非一度入会を。
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