この映画は評判が高くたまたまオススメしている方がいたので気になるリストに長らく入れっぱなしでした。
インド映画で3時間近くある映画だったので、心して観ようと気構えてたのですが思った以上に笑ったり真面目に考えたりと面白い映画でした。
インド映画特有の踊りと歌が繰り広げられるのかと思いましたが、どちらかというとミュージカル風の軽くてポップな感じでした。
エンジニアを目指すために超難関大で出会った3人。
その中でも常に騒動を起こすランチョーを中心としたドタバタ学園コメディ。
しかししっかりとキャラクターを作り込まれている中で意外な伏線などがちょくちょく回収されたりと、話はかなり引き込まれるものがあります。
終始映画の雰囲気は明るく楽しいものとなってますが、若者の自殺率の高さ。そしてそれに至るまでの苦悩などが随所に盛り込まれていて、笑っている所に真面目な話題が組み込まれていてその落差からなのか話の良さなのかは解りませんが、ぐっと引き込まれていきます。
笑いとシリアスが絶妙なバランスで構成されていて暗くなりすぎず、常に前に向いて頑張ろうと思えるような話の流れとなっています。それがおそらく常に明るい雰囲気を醸し出しているのでしょう。
ランチョーは型破りで常に正しいと思ったことをズバズバ言うおそらくあまり人に好かれない変わった人物です。しかし本人の雰囲気や行動が人々を惹きつける何かがあり、それに惹かれた親友の2人がうまくバランスをとっているような気がします。
物語は行方不明になったランチョ―を探すところから始まります。10年前にした約束を・・・という所で大学に入学する所へと繋がっていきます。
現在と過去を行き来するのがとても自然で違和感なく見ることが出来るので飽きずにずっと集中して鑑賞できます。
インドでの学歴競争。就職するために通う大学。点数を取る事こそ大学の本分。それに悩み命を絶ってしまう学生。
日本でも共通するようなテーマで描かれていて説明や流れなどが丁寧に解りやすく描かれているのも見やすい要素でもあります。
色々な馬鹿なことをしては学長を怒らせ、反省したかと思ったらまた馬鹿な事をする。それを延々としていき最後には窮地に追いやられることも。
それでも楽しく明るく生きて行こう!と明るく問いかけてくれる作品です。
そういった学生生活を振り返りながらランチョーの行方を追っていくと色々なことが明らかになっていきます。
そして最後には色々な伏線を回収していきなるほどなーと思えるシーンが多く登場して最後を迎えます。
少し行き詰っている人や暗くネガティブな気持ちに支配されている人は一度この映画を観てみて下さい。
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